第1回  イヌという動物を知ろう!(犬種について)

 

ひとことメッセージ:

今週はとてもいいお天気でしたね〜♪ お天気が良いと、お散歩の時間もついつい長くなってしまいませんか?

「もしかして、もう春?」なーんて、ウキウキルンルン♪半袖Tシャツを着て出かけてみましたが、やっぱりそこはさすがに3月手前! 汗かいたせいもあって帰り道は肌寒くて・・・こうやって風邪ひくんですよね(汗)やせがまんはいけません!

気が早いのもほどほどに・・・の、みとちでした。 ヘックション(>_<)

 

 

 

 

みなさん、はじめまして!

見習いドッグトレーナーのみとちです。

さて、第1回目は「犬という動物を知ろう」というテーマでお送りします!

 

 

世界の犬種ってどれくらいあるの?

みなさん、犬の種類はどのくらいご存知でしょうか?

さあ、数えてみましょう!

えーっと、トイ・プードルでしょ、チワワでしょ、ミニチュアダックスフンドにヨークシャー・テリア、それとポメラニアンにシーズーに・・・えっとえっと・・・とにかくたくさん!

 

って言いたくなっちゃいますね〜^^ 

そう。

実際によくお目にかかる身近な犬種はわかるけど、国内だけではなく世界中のすべての犬種まで数えると、相当な種類のイヌがいるんですね!

現在、国際畜犬連盟で公認しているのは337種類。公認されていない犬種も含めると、世界には800種類を超えるのではないかと言われているんですって!

すごいですね〜 きっと一生お目にかかれない犬種とかもいるんだろうなぁ・・・

そして、たくさんの犬たちはその大きさや、犬の本来の使用目的によってグループわけをされています。

では、そもそも祖先であったと言われているオオカミから、なぜこれだけたくさんの種類のイヌたちがつくられたのでしょうか?

 

 

イヌは「仕事」をするためにつくられた

イヌたちは、それぞれ犬種ごとに「お仕事」をもっているのです。

人間とイヌは、古代から生活の上でのよきパートナーとして暮らしてきました。

イヌは人間と一緒に狩り出て獲物をとるお手伝いをしたり(オオカミの子孫だもん、得意分野ですよね!)、危険がせまっていることを人間に教えたり(人間にはない聴力や嗅覚をもっているんだもの!)、人間にとってはとっても有能な相棒だったのです。

そのかわりに人間たちは、自ら狩りをしなくても十分に空腹を満たせるだけのエサと、安心して休める場所(ねどこ)を彼らに与えました。

 

そうなんです。

そうやって大昔から、イヌは人間と仕事をしながら共生してきたんですね。

そしてその当時から数千年、数百年の時を経て、数え切れないくらいのブリーディングをくりかえしながらこれだけたくさんの犬種が生まれてきた現在にいたっても、当時狩りに出て獲物を追っていた頃の性質を、イヌたちは忘れていないんですねー。

 

それって、すごいことだと思いませんか!!??

基本的なオオカミの性質はもちつづけながら、人間はイヌの性質の特性をうまく活かしながら、それぞれにあった仕事を与え、共生してきたのです。

彼らは、仕事をするためにつくられた動物なのです。

 

 

 

犬種の特性を理解してほしい理由(わけ)

犬種がそれぞれどんな特性を持っているか、どんな仕事をするためにつくられたのかを知ることは、イヌと暮らすときにはとっても大切なことですね。

なぜかって? では、わが家のイヌたちで例えてみましょうか。

 

長女メイビィは、ミニチュアダックスフンドです。

ダックスフンドは、小動物の狩猟犬として、かわいらしい小さなカラダからは想像を絶するほど大きく、よく通る声で吠え立て、獲物のキツネやウサギを追い立てることを、実はお仕事としていました。だから、獲物をビックリさせるようなでっかい声で鳴くように、ブリーディングされているんですね。

メイビィも、耳をつんざくようなデカイ声でよく吠えます〜(笑)

でもね、悪気はないんです。だって「それが仕事だよ」ってつくられたイヌなんですから。

 

 

じゃ、次女ジャックラッセルテリアのナナはどうでしょう?

ジャックラッセルの仕事は「害獣駆除(がいじゅうくじょ)」。馬小屋の中に住み着いたネズミ退治など、すばしっこく逃げ回わる獲物を追いかけて、片っ端からとっつかまえて、そして駆除するお仕事をするためにつくられた犬種なのです。

だからこそあのすばしっこさ、スピード、そしてテンションの高さ(!)が必要なんですね〜

ジャックラッセルテリアには、長時間の散歩や、ひっぱりっこやボール投げといったエネルギッシュな遊びで、駆除活動できない分であまったエネルギーを発散させてあげる必要があるのです。でないと、あれこれ追っかけたり、吠えたり、噛みつきたくなっちゃうんです(笑)

 

さあ、もうおわかりですね。

イヌには、犬種の数だけ、それぞれ強くもっている特性(個性)があるのです。

「なんにも知らずにイヌを迎えることって、性格も顔もなぁんにもわからない見ず知らずの人のところにお嫁入りするようなものなのかな〜」と、わが姪っ子は言ってましたね。

むむむ・・・本質をついている。

うまくいく気がしない・・・ですよねー。そう思いませんか?

 

実は、イヌの問題行動といわれていることをひもといていくと、実は彼らは自分たちのDNAにすりこまれた仕事を、律儀に忠実にこなしつづけているだけのことだったりするんですね。

噛むことだって、追いかけることだって、吠えることだって、彼らに与えられてきた仕事。

人間の生活スタイルが変わったからあなたも変わりなさいって、イヌたちはそんなこと「ああそうなんですね」って変われやしないですもの(笑)

だからこそ、家庭犬としてのトレーニングって必要不可欠だと、思うわけなんですよね。

 

 

 

 

 

 

受け入れてあげましょう

 

自分から人間社会に適応できないからと言って、別にイヌたちに責任はありません。

そんな現実を理解してあげて、ワタシたち人間も「受け入れる」努力をすることが必要ですね。

 

 

「なんでこんなに吠えるのかしら?」

イヌたちにはその時々、吠える理由があるからなのです。(病的行動を除く)

 

「イスの足を噛むからボロボロじゃないの!」 

だって、噛むことはイヌたちの本能なので、別のカタチで満たしてあげる必要があるのです。

 

彼らのもつ「イヌの本質、本能」を理解し、ストレスなく解消してあげられる方法を考えることは、人間社会で一緒に暮らすことを強いているワタシたち人間の責任だと思うのです。

だって、イヌたちが生きてきた自然界の中には、リードにつながれてのお散歩も、1人ぼっちのお留守番も、噛んではいけない木の枝も、どれひとつとしてないものばかりなんですよね。

 

ジャックラッセルのオーナーの皆様には、ホントはネズミ退治がしたくて家の中を走り回りたいのに出来ず、欲求不満がつのって、あなたの大切なリアルファーのマフラーを噛み壊してしまったわが愛犬のことを、やみくもに「なんでこんなことしたんだ!」と、叱らないであげてほしいのです。

 

ダックスフンドのオーナーの皆様には、ピンポンの音やらご近所のイヌやらに、朝から晩までワンワンワンワンと吠え続けるわが愛犬を、やみくもに「静かにしなさい!」と怒鳴らないであげてほしいのです。

 

問題と言われる行動には、すべてといっていいほど理由があります。

ただの暇つぶしで、いやがらせのために飼い主さんの大切ものを壊したりはしません(笑)

人間の言葉がわからないイヌたちは、行動をもって、ワタシたちにその意味を教えてくれているのです。

ワタシたちはもっと、イヌたちがもって生まれた性質や犬種の特性に目を向けて、彼らが伝えようとしていることに、目を向けることが必要なのではないでしょうか?

また、そうすることでお互いがわかり合える場面が増えて、通じ合えていることを実感できると、もっともっとわが愛犬のことが愛おしくてしかたなくなってくるはずですから!

 

最後まで読んでくださって、ありがとうございました〜(^_^)/

おわり

 

 

 

さて、第2回目のテーマは「イヌの身になってみよう」です。

自分の愛犬が、何を伝えようとしているのか・・・興味ありますよね!!

イヌの身になって初めてわかる!コミュニケーションのポイントをお話したいと思います♪

おたのしみに!




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